頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「犯罪者 下」を読みました

太田愛さんの「犯罪者(下)」を読みました。

面白かった。めちゃくちゃ面白かったー!

スピード感のある展開。状況がめまぐるしく変わる。主人公たちがどうなってしまうのか、上手くやれるのか、緊張しっぱなしだった。

ハラハラし過ぎて、そして結末を早く知りたいんだけど読み終わりたくはなくて、何度か本を閉じて無駄に部屋をウロウロしてしまった。

解決したと思いきやまだまだ話が動いたり、すべてが都合よく進むわけでもなかったり、最後まで気が抜けなかった。

とにかくハラハラ。でも面白いのはそこだけではなく、登場人物たち同士の関係性や絆、彼らの過去にも心揺らされた。それぞれにけっこうなスポットが当てられて、憎らしかった人も憎みきれなくなってしまう。

もどかしい部分も多かったけれど、本当に楽しめた!

読み始めで面白いと確信したので、既に二作目と三作目も入手済み。すぐ読みたいけど、パワー使って疲れたから別のを挟もうかな…(笑)。

太田愛さんは、元は脚本家としてデビューした方なのだと知った。脚本家の方が書いた小説を読むと、脚本っぽさを強く感じたり誰が喋ってるかわからなくなったりすることが多いんだけど、この作品にはまったくそれがなかった。目次のあとに登場人物一覧がついていたとこだけ唯一、脚本っぽいと言えばそうなのかな。