頭の中のあかない引き出し

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「往復書簡」を読みました

湊かなえさんの「往復書簡」を読みました。

長編かと思っていたら、違った。100ページほどのお話が3つと、8ページの締めくくり的なお話がひとつ。

最初の「十年後の卒業文集」は、それほど楽しめなかった。あまり入り込めないまま読み終えてしまった。湊かなえさんの作品ということで、何かとんでもない方向に行くのではないかと期待し過ぎたのかも。

同じく「十五年後の補修」も、何となくまったりと読み終えてしまった感じ。

「二十年後の宿題」は、6人のその後や当時の状況、先生のことも気になり、引き込まれた。徐々に事実がわかり、面白かった。これが一番よかったかな。事故の内容がつらすぎたけど…。

最後の8ページのお話は、連作にするために無理やり作ったような印象を受けてしまった。しかも最初のお話との繋がりはないように思えて、読み返したもののほんのりとした共通点しか見当たらず、スッキリしないまま読了。

あとは、書簡形式だからかどのお話もちょっとまだるっこしく感じた。どうしても、説明っぽいところが多い気がしたし。