頭の中のあかない引き出し

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「殺戮にいたる病」を読みました

我孫子武丸さんの「殺戮にいたる病」を読みました。

新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)

新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)

 

オススメだという声をあちこちで見かけていたので、期待して読んだ。ハードル上がってたけど、それでも面白かったな。

まず、始まり方が意外。ここでもう惹きつけられた。そして、一体どういう流れでラストに向かうんだろうという興味で一気に読んでしまう。更に最後、油断していたところに思いがけない結末!

こういう、驚きと納得が一気に押し寄せてくる作品、好きなんだよね。

読み終えてから、あの時はどうだった?と疑問が湧く部分もあり、該当箇所に戻って確認するというのを何度かやった。でもどれも無理がない誘導になっていて、うわーすごいなあ、としみじみ。
あっさり終わり、ゴチャゴチャ説明がないところも嬉しかった。自分で確認してニヤニヤできる。

面白かった! 読み始めと読み終わりで、別の本みたい。

ただ、かーなりグロい。エログロって言えばいいのか。ちょっとげんなりしそうなほど記述が丁寧なので、読む人は選ぶかも?


あと、とある曲の歌詞が引用されているんだけど、作ったご本人に文句言われたりしなかったのかな。気になる。