頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「ぐるぐる猿と歌う鳥」を読みました

加納朋子さんの「ぐるぐる猿と歌う鳥」を読みました。

数年寝かせてあったかも。ようやく読んだ。なんか、自分で買いはしたものの、タイトルがあまり心惹かれなくて。

でも何よ〜面白いじゃないの! 途中からはすっかり夢中になって一気に読んじゃった。

私が読んだことのある加納朋子さんの作品同様、小さな謎を解いていくし、ゆったりとした感じもある。それに加えて、先がとっても気になる展開。後半はぐいぐい読まされてしまった。

彼らの日常の中には、嫌な過去、悲しい状況、未来への不安などが横たわっていて、脳天気なだけの毎日ではない。最後にはひと通りいろいろ解決するものの、どうにもならない部分もある。それでも悲壮感はなく、全体を通じて感じるのは、楽しい雰囲気。

パックと心が通っていく様子は、読んでいて嬉しくなった。そして私には、あの親子を目一杯ギャフンと言わせたい気持ちが今もある!
続きは出ないのかな。みんなの今後をもっと読みたい。