「螺旋の手術室」を読みました
知念実希人さんの「螺旋の手術室」を読みました。
職場の先輩から、親子で読んでふたりともボロ泣きしたと聞いたので、別のを中断して先に読んでみた。
私は、泣かずに読み終えてしまった(笑)。帯にも『慟哭の』って書いてあったのになー。やっぱり私の感性が弱いってことなのか。
でも、今まで読んだ知念さんの本5冊の中で、これが一番面白かった。
序盤から引き込まれた。次々に起こる事件や、裕也の向こう見ずな行動、家族との関係、真実が少しずつわかっていく過程、解決したと思いきやまだまだひっくり返る展開。読みながら、割とずっとドキドキしてた。
緊張感ある展開が続きつつ時にはホロッとくるシーンもあって、ダレることなく楽しめた。終盤、どういう方向に行っちゃうのかと不思議に思うような流れがあったのだけれど、それも結末を迎えるために必要な展開だった。ちゃんと納得行くところに落ち着いた。面白かった。
ラストも良かったな。裕也のつぶやきの内容をいろいろと想像してしまう。